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ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

ネクロマンサーが あらわれた!(2)

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おそらく、かつては善人だったのであろう。だがその夢はすでに歪み、元の形すら留めていない。

 

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モンスターガイド:ネクロマンサー(死霊術師)②

〈負の魔力〉の発見は、人間がこの世界に最初の文明を築いたのと同じくらいに古いと言われている。他の種族よりはるかに短命で、それ故に強い欲と活力を発揮する、人間という種族が直面する「死」と直結している力だからだ。古代文明の遺跡を見れば、古代人すらも強く「死」を意識し、恐れ、また憎んでいた様を伺い知る事ができよう。そして現在でも、「死」は人間が最も恐れ、しかし逃れ得ぬ宿命であり続けている。

  

死霊術と現在呼ばれるこの魔法の起源は、砂漠に興った古代文明に遡るという。かの地において、歴代王朝の王侯貴族はこぞって巨大な墓を作り、死後の世界においても自分の権勢を保とうとした。死体の保存技術は現在とは比べるべくもないほど進歩しており、あるいは死そのものを欺くため、様々な学問が発達したという。今日のネクロマンサー達が用いる死霊術は、かの砂漠文明が遺した〈死者の書〉とその関連書物に由来している。死者復活の儀式はむろん、死者の魂と会話したり、あるいは支配下に置くといった死霊術の源流は、砂漠の失われし古代文明にあるのだ。

 

幾星霜をへて死霊術は散逸、変質し、新たな呪法も見出され、今や元の姿をほとんど留めないまでにはなったが、「死を克服し、意のままに操る」という術者たちの欲は、失われるばかりか、ますます強まっているようである。それゆえか、〈負の魔力〉は、名だたる魔力の源のうちでも、ことさらその勢いを増しつつあるようだ。それがどういう意味なのか、またそれが一体何を引きおこそうとしているかを、術者たちは知るよしもない……。