ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

たくましい やじん と であった。

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北方部族では、若者を鍛える〈ますらお試し〉の一つとして、南方での旅をすすめることがある。かつては南方での略奪や侵略、あるいは北方での魔獣退治を意味したが、最近は随分様変わりしてきているようだ。

 

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アドベンチャラーズガイド:バーバリアン(野人)③

南方人は、北方の野人が「文明とは遠く離れた原始の暮らし」を送っていると信じているし、確かにそれは真実である。そもそも、温暖な南方と過酷な北方は、地理的な隔絶のため長年交流もなかった。北方と南方の関係は血塗られた敵対の歴史でもあり、北方人による南方への襲撃や侵略は、今なお続いている。それゆえに南方人は北方人に対して敵意に近いものを抱く一方、北方人もまた、南方人をあからさまに軽蔑するのだ。

 

とはいえ近年は、南方と交易する北の商人も増えたし、相手を敵とはみなさず、共存を考える人々も出てきた。だが、両者の文化的、宗教的な融和はほとんど進んでいないし、互いの微妙な関係もまた、当分変わらぬことだろう。

 

野人の諸部族では、若者を冒険に送り出す〈ますらお試し〉の慣習が古来より伝わる。自身の膂力と胆力を証明するための儀式だという。かつてはガレー船に乗り、南方の町を襲撃するのが一般的だった(これが現在なおも一部で続く略奪行為である)。一方で、傭兵や冒険者として南方に旅する中で武勲を打ち立てんとする者も増えつつある。君が野人の冒険者や傭兵に出会うとしたら、彼は〈ますらお試し〉の途上にあると考えていいだろう。敵として会わずにすんだことを喜ぶがいい。