ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

しの きふじん が てまねき している!

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彼女が本当に吸血鬼なのかどうかは定かではない。ただ一つ分かること。それは彼女が善良な存在でないことである。

 

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モンスターガイド:死の貴婦人(レディ・オヴ・ザ・デッド)

吸血の呪いが貧富によって左右されることはない。それでもなお、ヴァンパイアに貴族階級や富裕層が多いのは、彼らが現世で特権をふるうがゆに、生命への執着がことさら強い事と無関係ではないだろう。事実、多くの名家に吸血貴族(ヴァンピリック・ノーブル)の噂が付きまとうが、彼らが尻尾を出すことは歴史上においても数少ない(あるいは、政敵による流言や、単なる噂でしかない場合も多いのだが)。貧者の吸血鬼も存在するが、山野に逃げて獣同然の生活を送るか、高貴な吸血鬼に臣従し、匿われることで安全を得ている。

 

死の貴婦人と呼ばれるのは、彼らの中でも特に強大で、公にはすでに没しているはずの吸血女性たちのことだ。人間社会においての多くはその不自然な長命を怪しまれぬように名前を変えたり、必要とあらば顔を変えたりもしながら、現在も上流階級の一員として毎日を過ごしている。彼女らの多くは、死ではなく、老いを欺くために〈吸血の呪い〉を受け入れた。若さと美貌を保ちたいばかりに、彼女らは人間を辞めたのである。

 

「吸血鬼に血を吸われると吸血鬼になる」という説があるが、あれは虚偽だ。〈吸血の呪い〉は伝染病の類ではない。ヴァンパイアがその血族を増やすためには、〈血の抱擁〉と呼ばれる謎めいた儀式が必要だ。ヴァンパイアに血を吸われた者は、単純に失血死する。