ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

うんぱんにん は おびえている。

f:id:HermitInn:20170124213534j:plain何度でも言う。運搬人を雇え。英雄たる君が重い物を持ち歩く必要もなかろう。ラバほどの重い荷物は運べないが、何せ彼は人間だ。息を殺し、身を潜めなければならない時に、突然いななくことはない。泣き出すことはあるだろうが……。

 

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アドベンチャラーズガイド:生きてかえってこその冒険行

戦闘や魔術のわざに長けるだけで、優れた冒険者になれるわけではない。強い戦士や魔術師であっても、疲れては働けぬし、食わねば死ぬ。目的地までの旅程を予備日も含めて計算し、現地の状況を情報に基づいて推定し、それに見合った装備を整え、目的を果たして帰還する。これらすべてを為して初めて、一人前の冒険者と言えるのである。

 

なかでも重要なのが旅支度に関する部分だ。多くの冒険者がラバや運搬人を連れて行くのは、すでに述べたとおり。だが、実は駆け出しの冒険者には、もうひとつはまりがちな落とし穴がある。冒険計画の緻密さに腐心するあまり、出発時の荷物をぎりぎり運べる程度まで、荷運び役の数を切り詰めてしまうのだ。確かに一般的には、旅は行きより帰りのほうが荷が軽い。ところが冒険の旅は、最高の結果にせよ、最悪の結果にせよ、必ず帰りのほうが荷は重くなるのである。前者は往路で減った荷物より遥かにたくさんの戦利品を見つけたから、後者は言うまでもなく、仲間の死体を運ぶ羽目になるからだ。

 

ゆえに一流の冒険者は、単にラバや運搬人を連れて行くだけでなく、必ずその人数に余裕を持たせる。ほとんど空身の運搬人まで連れているとしたら、むしろその一行は相当の場数を踏んでいると見てよかろう。ただしさすがに、こうした「予備の」運搬人までベテラン揃いとするのは難しく、多くは臆病だったり、ろくに武器も扱えない若者も多いだろう。にもかかわらず彼らが逃げ出さないのも、ひとえに雇い主である冒険者の経験と力量を信じているからだ。君も一流を目指すなら、彼らを勇気づけ、守ってやる術もまた、あらかじめ考えておくといい。