ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

じゅうきし が はなしかけてきた。

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下臣である彼は、君の自尊心を満たし、身の周りの世話をしてくれる。だが、彼の生活と命の面倒を見るのは、主君である君の義務だ。それを忘れるな。

 

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アドベンチャラーズガイド:従騎士と騎士

従騎士(スクワイア)とは、騎士見習いの称号のひとつである。古くからの慣わしでは、騎士の家に生まれた若者は幼くして別の騎士の家に修行に出され、はじめは小姓(ペイジ)、のちには従騎士として、騎士としての心得を徹底的に仕込まれるのだ。ことに、早ければ十代半ばで叙される従騎士は、行儀見習いの性格が強い小姓と異なり、主君たる騎士の介添えや武具の管理、戦闘の補助も行う若武者。騎士が老齢であった場合などには、その名代として領地防衛を担う者すらいるのである。

 

とはいえ、騎士道の輝ける理想が忘れられつつある近年では、こうした慣わしも形骸化を始めてはいる。有力な貴族の子弟となれば、従騎士の修行も名ばかりで、剣の持ち方すらわからぬ者が少なくないのだ。だが逆に言えば、かような時勢にあっても修行を怠らず、護民の理想に燃える従騎士があるとするならば、彼こそは本物である。内には権力の腐敗を、外には多くの敵を抱え、絶望の雲が深く垂れ込めるこの暗き時代、かような若者を頂く領民は幸福であろう。少なくとも彼らは、己が未来に希望を抱けるのだから。

 

そしてもちろん、こうした立派な騎士や従騎士は、いまだ滅んでなどいない。とりわけ求道的な者ともなると、自らに「放浪の試練」を課して、冒険者さながらの修行暮らしを送ることもあるほどだ。いつかは君も、こうした旅の騎士と仲間の絆を結ぶことがあろう。それどころか、彼らと理想を同じくして戦い、やがては君自身が騎士に叙されることも、あるかもしれぬのだ!(これぞ英雄にふさわしい運命といえよう!)ただし、騎士や従騎士がひとりで現れたら、そのときは気をつけたまえ。従騎士を伴わぬ騎士は偽物か、あるいは従騎士を死なせた不名誉な騎士の可能性が高く、主人を伴わぬ自称従騎士に到っては、主の背中に短剣を突き立てた大悪党かもしれぬ。