ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

はこびにん を やといますか?

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逞しい身体で荷物の運搬を請け負う者は、街中でなら珍しくもない。だが、冒険者に雇われたがる連中もいる。大きく儲けようとしているのだ。

 

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アドベンチャラーズガイド:手助けが必要だろう? 任せな。

通例、冒険者が探索行に同行させる運搬人たちは、なるべく多くの荷を運べるように、背負子(しょいこ)や大小の袋や鞄を持参し、自分の旅支度もあつらえているものだ。だが君は時として、そうした装備を一切持たない自称「運び人」から、売り込みをかけられることだろう。屈強な身体ひとつで「何でも運んでやる」とのたまい、にやけ顔で擦り寄ってくる彼らを目にしたら、用心したほうがいい。結構な確率で、ろくでもないのが混じっているからだ。

 

その理由は、彼らを雇った場合を想像してみれば、すぐに理解できる。そも、背負子も旅装もない彼らに、いったいどんな「運び仕事」ができるのか? 答えは単純、「苦もなく現場に赴き、短時間で終えられる」それのみだ。では、そんな仕事がある得るのか? あり得る。おつむの回らない冒険者が、ラバも運搬人も連れずにダンジョンを掃討し、とても持ち返れない宝をまえにして途方に暮れ、仕方なく一旦町に戻ってきた場合などには。つまり彼らは、君を間抜けと踏んで楽に稼ごうとしているのであり、「知り合いのつてで、荷車を借りられるんだ」という彼らの言葉に大喜びしているようなら、その見立ては間違っていないということだ。

 

また、こうした輩のほとんどは、「おいしい仕事」でありさえすれば、現場の状況など一切気にかけない。むしろ、たちの悪い冒険者が一方的な殺戮を演じた現場などは、想定外の危険がないというだけで、彼らのお気に入りだ。意気揚々と乗り付けた現場が、しけた貯蔵庫でしかなかったら、彼らはすぐさま、別の稼ぎ方を考えはじめることだろう。背負子も旅装も持たない彼らが立派な武器をぶら下げているのは、なぜだと思う?