ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

あかりもちのこぞう が みちあんない を かってでた。

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普段は夜道を行き交う町人らに雇われているが、金払いの良さと好奇心にひかれ、冒険者一行に雇われる「あかり持ち」もいるようだ。

 

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アドベンチャラーズガイド:夜道を照らすあかり

別項でも述べたように、庶民の家庭においては子供も貴重な労働力である。彼らにまず期待されるのは、言うまでもなく家業の手伝いであるのだが、すでに手が足りていたり、そもそも家業と呼ぶべき仕事がなかったり、あるいは孤児だった場合などは、どこか余所で仕事を見つけねばならない。運がいい子は厩番などの、手に職をつけられる仕事にありつくが、それにあぶれた子たちにも、まだまだできる仕事はある。その筆頭といえるのが「あかり持ち」だ。

 

あかり持ちとは、その名のとおり、夜道を歩く人の足元を照らす仕事である。なにしろ綺麗に舗装された街路など、ドワーフの砦町や人間の巨大都市でしか見られないもの。村々はもちろん大多数の町ですら、ぬかるみや岩がそこらじゅうにあるような場所を、単に草があまり生えていないというだけで「道」と呼んでいるのだ。日が暮れてから明かりもなしに歩けば、どれだけ厄介な目に遭うか知れたものではない。

 

そこで出番となるのが、あかり持ちの子らである。彼らは夜道を歩く町人たちに素早く駆け寄り、昼間のあいだにせっせと作った松明をかざして、道案内を買って出る。相手が明かりを持っているかどうかは、お構いなし。たとえ自前の照明を持っていても、料金は駄賃程度だし、遅い時間に小さな子供が日銭を稼ぐ姿にほだされて(あるいは、そのしつこさに根負けして)、雇ってやる者が少なくないからだ。このちょっとした情けが、子供たちに飢えと寒さをしのがせるのである。もちろん両手に荷を持っていたり、酔っぱらっていたり、どこかに長居して明かりを持っていない場合などには、彼らの明かりは本当に助かるもの。都邑の盛り場において、あかり持ちの稼ぎは決して悪くない。