ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

おんなようへい を おこらせた!

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小型の弩(いしゆみ・クロスボウ)を携えた女傭兵。力がさほどなくても装填できる新型だ。おそらく匠の品であろう。相当儲けているにちがいない。

 

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アドベンチャラーズガイド:おんな傭兵一代記

力量も自信もない男ほど誤解しがちなことであるが、女性は男性が考えるほど弱くもなければ、臆病でもない。いや、ひょっとしたら本当は(それこそ、男と同じように!)強くも勇ましくもないのかも知れないが、この過酷な世界は、そのように生きることを女性に許していないのだ。甘えることしか知らないわがままな貴婦人はともかく、庶民の女は男と同じか、それ以上に働いて、逞しく今日を生きている。たとえ「家のかまどを守る」のが仕事の女であっても、家でぐうたらと、家畜のように過ごしているわけではないのだ。

 

当然、傭兵や冒険者のなかに女性がいるのも、けして珍しいことではない。確かに一般的には、女性は男性ほど体格や力に恵まれていないが、彼女らはそのハンデをものともしていないのだ。筋力が問題とならない魔術師や僧侶は言うに及ばず、戦士や兵士のなかにすら、細身の曲剣でつむじ風のように戦う者や、腕力がなくても強力な矢を撃てる石弓を武器に、斥候や狙撃兵として名を成す者が、数多くいるのである。幾多の修羅場をかいくぐり、死線を越えてなお生きている彼女らに向かって、「女だてらに」とか「男まさりな」だとか言おうものなら、すぐさまその舌を切り落とされることだろう。

 

そしてもちろん、女傭兵のなかには、社会的な成功者もいる。女隊長を頂く大規模傭兵団の名はあまねく知れ渡っているし、なかには辺境の小貴族に「嫁入り」し、国をまるまる手に入れた者さえいるのである。栄光を勝ち得た彼女らの影に、何百何千の屍がうず高く積まれているのも、また男と変わりない。