ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

かじや が おおごえで はなしかけてきた。

f:id:HermitInn:20170105212009j:plain

剣に斧、矢じりにナイフといった武器、あるいは鍬(くわ)などの農具から、家畜の足に打ち込む蹄鉄(ていてつ)まで。鍛冶屋は、人々の暮らしに欠かせない金工職人だ。冒険者も例外ではなく、武器防具の修繕や新調で、おおいに世話になることだろう。声が大きいのは、仕事がら耳が遠くなっているからだ。怒っているわけではない。

 

f:id:HermitInn:20161023021303j:plain

アドベンチャラーズガイド:鍛冶屋の仕事

上古の昔より今日に到るまで、人々の生活と生存に欠かせないのが鍛冶の術だ。鍛冶(かじ)とは、金属を打って形を変える技術をさす。熱とハンマーの圧力で金属をつないだり、曲げたり、伸ばしたり、さらには叩き鍛えてより強固にしたりといった業を駆使して、銅、青銅、鉄、そして鋼から、さまざまな品物を作り出すのである。

 

そして、こうした技術の担い手となるのが、ほかならぬ鍛冶屋だ。どんな小さな村にも一人はいる農村部の鍛冶屋たちは、鍋、釜、鍬、鋤、馬銜(はみ)に蹄鉄、ちょっとしたナイフから斧に到るまで、住民の求める物なら何でも作って、文明的な暮らしを支えている。日がな一日ハンマーを振るっているせいで屈強な者が多く、槌音に耳をやられて大声で話す癖がついているため初対面では強面の主人に見えようが、近隣住人には絶大な尊敬を受けているのだ。

 

さらに大きな都邑ともなれば、作る品物ごとに専門の鍛冶親方が店を構え、同業組合を営んでいる。これらの専門鍛治は、いずれもその道のエキスパートであるため、刀鍛冶の鍛えた剣はよく切れるし、鎧鍛冶の防具は頑丈極まりない。そのためか、彼らは農村の鍛冶屋を「何でも鍛冶」と呼んで軽蔑しがちなのだが、一方で民話「なんでも鍛冶と星のつるぎ」の教訓も忘れるべきではなかろう。主人公は貧乏な村の鍛冶屋であったが、彼の鍛えた星の剣だけが、王国を襲った一つ目巨人を倒せたのである。