ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

おどりこ の じょうねつてきな ダンス!

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酒場や広場の往来で踊りを披露し日銭を稼ぐ旅芸人の女。動きの激しい情熱的な踊りが得意だ。薄暗い明かりの中で踊っている間は、とても美人である。タロットカードやビーズ占いもしてくれるようだ。

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アドベンチャラーズガイド:旅芸人②

大抵の旅芸人一座には、少なくとも1人の踊り子がいる。「踊り」とはいっても、収穫祭の素朴なダンスや白亜の宮廷で嗜まれるそれとは次元の違う、複雑な振り付けと激しい動きを伴った舞踏だ。当然ガタの来た身体で出来る芸ではないため、その大半は若者で、客受けの問題からか女性がほとんどを占めるらしい。

 

笛や太鼓、竪琴、リュートの調べに合わせて激しくステップを踏み、しなやかな肉体でときに扇情的に、ときにあどけなく舞う彼女らの芸は、時と場所とを問わず男性客を魅了し、女性客に憧れを抱かせる。広大な土地と巨万の富を抱える大領主ですら、彼女らのエキゾチックな舞踏をひと目観ただけで、すべてを投げうって漂泊の旅に出たいと思うことだろう。

 

さよう、彼女らの踊りの多くは、もともと遠い異郷に伝わる原初的な身体芸術なのだ。それはかつて(あるいは、一部の地域ではいまだに)、神々や自然と対話し合一する手段でもあったから、大いなる神秘を感じさせるのも理の当然。その業に通じた踊り子たちもまた、一般にどこか謎めいた女性であると見なされており、事実、異国の秘儀に通じる者も少なくない。なかでも最たるものが占いだろう。カード占い、ビーズ占い、星占いに骨占い、果ては水晶球を使った未来予知まで、彼女らの多くはなんらかの占いに精通しており、歳を取って踊り子を引退したあと、占い師に鞍替えする者も多いのだ。