ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

さかぐらばん に であった。

f:id:HermitInn:20161226153234j:plain

宿屋の酒蔵番を任されている男。利口ではないが力はあり、真面目な性格と酒を飲めない体質が幸いして今の職を得た。エール酒の樽を担ぎ、シードル(りんご酒)やワインの入った瓶をぶら下げている。

 f:id:HermitInn:20161023021303j:plain

アドベンチャラーズガイド:酒という生活必需品

日々の疲れを癒すため、あるいは一時なりと憂いを忘れるために。いつの世も、酒は人々の友であり、たちの悪い恋人だ。それでも酒飲みの大多数は懲りることを知らず、「呑まずに生きてはいられない」とのたまう。げに酒と恋とは度し難し、である。とはいえ、この酒飲みの常套句にも、多少の理はあるのだ。ビールやエール、そしてワインといった栄養価の高い酒は、日々の活力源ともなっている。ビールやワインはいわば料理の一環として、主婦によって醸造されるのが常である。各家庭には「秘伝のレシピ」が受け継がれ、なかには「村一番の味」という評判がこうじて、貴族の訪問を受ける家すらあるそうだ。

 

またもちろん、酒は酒場や宿屋によっても作られている。どんなにひなびた田舎にも、「村一番のレシピ」を武器に開業して数世代、という酒場はあるものだが、都市部ともなると、路地ぞいに何軒もの酒場が軒を連ねている。これら都市部の酒場には、自前の醸造釜を持てない貧乏人や地方出身の独り者、遍歴学生に交易商人、素性の怪しい冒険者までもが、ランプ灯りに惹かれる蛾のように集まってくる。

 

ここまで生活に密着した酒であるから、これを扱う店主も用心深くなろうというもので、頑丈な錠前と酒蔵番に守られた貯蔵庫を構えるのが通例だ。なにしろ年代物の蒸留酒を管理するのも仕事のうちであるから、相当勤勉な者か、あるいは下戸(酒の飲めない者)が酒蔵番に適している。