ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

ハーフリングのとうぞく が また やらかした!

f:id:HermitInn:20161112000826j:plain

ハーフリングは陽気で善良な友人だが、いかんせん手癖が悪い(本人に盗んだつもりはないので、そう言われるとひどく傷つく)。だがこの小さき人は、それでもなお愛すべき、また頼れる仲間なのだ。

 f:id:HermitInn:20161023021303j:plain

アドベンチャラーズガイド:ハーフリング②

内気なハーフリングたちだが、外界と交流する者も皆無ではない。なかでも「名士」と目されているのは、他種族の美食家に召し抱えられた料理人や、庭仕事などの親方衆だ。いずれも人間の弟子入り志願が引きも切らず、おまけにその多くが三日で逃げ出すときては、なにかと侮られがちなハーフリングが、庭師や料理人としての才を声高に自慢するのも無理からぬ話であろう。だがその一方、彼らが口をつぐんで知らん顔を決め込む類の「達人」もいる。盗賊である。

 

もともとハーフリングは、小さな身体で音もなく動き、すばやく隠れれば誰の目にもとまらず、手先も器用な上、スリング(投石器)射撃もお手のもの。加えて種族の魂に刻まれた唯一の呪い好奇心だけは、死んだ猫も毛皮を脱ぐほどだ。さらに平和な暮らしゆえか富の所有という概念にうとく、良くも悪くも物惜しみしない。こうした特性が不思議な具合にねじくれると、稀代の盗賊が一丁あがりというわけである。

 

それだけに、ハーフリングの盗賊には盗賊であるという自覚がなく、盗人呼ばわりされればいたく傷つくことだろう。彼はただ、箱の中身が知りたくて鍵を開け、面白そうな物を見つけたから手にとって眺め、そこでふと「ところで、あの道の終点はどこだろう?」と思いついて、手にした物を返し忘れたまま荷馬車に潜り込み、人間の大都市に辿り着いてしまっただけなのだ。さよう、彼の親族が口をつぐむのも、これまた無理からぬ話なのである。