ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

ドワーフのとうぞく が きみを みている。

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その屈強さが方々で語られるため、ドワーフといえば戦士、との印象がどうも強い。だが、ドワーフの器用さは人間以上だ。罠外しや錠前破りの達人として名をはせるドワーフもいる。長杖で床の感触を確かめ、罠の有無を探っているようだ。

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アドベンチャラーズガイド:ドワーフ②

ドワーフの宝物に対する執着は、時に偏執的ですらある。普段は礼儀正しい老ドワーフが、一転金額交渉となれば強気の話術で相手に凄む、というような話は、彼らと取引のある人間の商人たちから、いくらでも聞けることだろう。こうした商人たちに言わせれば、ドワーフの間からごく稀に現れる矛盾した存在についても、「あり得ん話じゃないな」としたり顔でうなずくはずだ。そう、ドワーフの盗賊である。

 

とはいえ、もとより厳格な種族だけに、同族からの盗みを行うドワーフはほとんどいない(もしいたとしても、とっくに死刑になっている)。彼らが狙うのは、オークやゴブリンといった憎き敵や、その価値をかけらも解せぬ種族、すなわち、ドワーフ以外の種族によって、恥知らずにも積み上げられた財宝だけだ。彼らは素晴しい宝物が、“不遇にも”他種族の手に落ちたままになっているのが、我慢ならないのである。

 

つまり、少なくとも彼ら自身にとって、ドワーフの盗賊とは「宝の解放者」を意味する。彼らはエルフの盗賊ほど身軽ではないが、この歪んだ使命感と黄金に対する生来の執着、さらにはドワーフ特有の粘り強さを兼ね備えているため、ひとたび目をつけられたが最後、その品が難を逃れるのは極めて難しい。数少ない例外は、その持ち主が彼らの真の友であるか、自慢のお宝が(ドワーフをして「軟弱で覇気がない、しみったれた小物」と言わしめる)エルフの工芸品である場合だけだ。