ハーミットイン 冒険の記録

世界のオールドスクール・ファンタジーミニチュア(28mm)と、水溶性カラー「コートデアームズ」のセレクトショップ「ハーミットイン」のブログ。

エルフのおんなまじゅつし が きみを みている。

f:id:HermitInn:20161111203040j:plain

神秘の巻物を読み上げ、今まさに魔法を放たんとしているエルフの女魔法使い。上品な唇の紡ぐ詠唱が、古い力で空気を満たしてゆく。

 f:id:HermitInn:20161023021303j:plain

アドベンチャラーズガイド:エルフ④

エルフの芸術は、繊細さと優美さが身上だ。歌と楽の音は精妙極まる和音で恍惚を呼び起こし、身ごろもの刺繍は光を受けてとりどりに色を変える。森深く建てるは、幾重ものアーチとアールに支えられた尖塔の群れ。それを目にした者は、機能美と幾何紋様に彩られたドワーフ様式にはない麗しさに、息をのむことになろう。エルフは確かに傲慢な皮肉屋ではあるが、こと芸術への執着とそのわざにかけては、他の種族など足元にも及ばない。

 

もちろんこれは、彼らが分けても情熱を注ぐ古き芸術——魔法においても同じだ。エルフの魔法使いは総じてメイジと呼ばれ、最も精錬された魔力を引き出して操るのだと言われている。その魔法のわざは、悠久の研鑽によってしか達し得ない高み(あるいは深み)に到って久しく、彼らにとっては一番下級の魔法であっても、人間の用いる上位呪文に相当する力を持つそうだ。

 

ほら、暖炉のそばに座って、火を見ている女がいるだろう。君のような人間を猿と同格と考えるような、高慢なエルフ女に違いない。しかも、あの冠飾り……高貴な者か、あるいは……メイジだ。